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中国国家品質監督検験検疫総局 [ 食品衛生監視機関 AQSIQ ] の昨年12月から今年5月にかけての検査で、大量の食品から発がん物質等の危険成分が検出されたとか。

今回の発表では、有害物質を含んでいたり基準を満たしていないとされた食品は 2万3000点以上。 『粉ミルク、米、小麦粉、肉、ビスケット、シーフード、しょうゆ、菓子 等』国内でも消費されている食品から、『工業潤滑油、ろう、発がん性のある化学物質など』の危険な物質が見つかった。

酷いケースでは、遺体の防腐処理にも使われるホルムアルデヒドや、発がん性物質のマラカイトグリーンといった染料が検出されたケースもあったという。

今回の検査は主に地方でのものらしいが、食品メーカー180社が閉鎖されたとか。 AQSIQは、氷山の一角にすぎないと見て今後、都市部でも検査するらしい。

中国の食の安全性をめぐっては、国外に輸出した食品で健康被害の報告が相次いだことで、かつてなく厳しい目が向けられている。

米国では、中国から輸入された成分を含むペットフードや玩具、薬品、魚、化粧品などの製品が相次いでリコールや禁止の対象となった。パナマでは、中国から輸入された有害物質入りの咳止めシロップを飲んで少なくとも80人が死亡したと伝えられている。

国営紙中国日報 27日報道 -6/27 AFP 引用


アメリカにはFDAがあり、ペットフードにしろ歯磨き粉にしろ、いろいろな発表がいち早くなされ、ある意味個人レベルでも警戒感や危機感を管理する事ができるようなシステムがあるが、日本の場合はどうでしょう? そういうシステムがあるの? こういうニュースは、いつも海外発のような気する。

BSE問題も釈然としないまま強いプレッシャーを受けて、輸入緩和措置を話し合ったりしていて良いの? はたまた、ミートホープ社の食肉偽装問題(40年も前から一部の偽装があった等)。有っても機能していないように見える、陳腐化したJAS。消費期限偽装や、雪印や不二家が騒がせた期限切れ材料による食品製造。もうこの辺で国内産から輸入食品に至るすべての流通食品の偽装・安全に始終目を光らすシステムと、厳しい罰則規定を盛り込んだ立法等、急務では?



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